モンゴル5%ライフ

普通に日本に暮らしていながらモンゴルがじわっと染みてきています。モンゴルに興味のある方に役立つ、ちょこっと情報がお届けできればうれしいです。

モンゴルのお正月ツァガーンサル

Сар шинийн мэнд хүргэе!

2018年のモンゴルのお正月ツァガーンサルЦагаан сарは2月16日でした。

今年は中国の旧正月と重なったけど、本来の暦は違うので重ならない年も多く、早ければ1月下旬、遅ければ2月にやってきます。

前の年に、チベット仏教のお坊さん=ラマ Ламが、独自のモンゴル暦に基づいて決めるそうで、夏ごろに、今年のツァガーンサルはいつ?とモンゴル人の皆さんに聞いても、だいたい、さあ?いつかな?とつれない答えをされます。

決していじわるではなく、本当に分からないのです。

 Цагаан は白、Сарは月。日本の正しい月より若干ロマンチックですが、清潔で新しい時の始まりというイメージは同じですね。

 ツァガーンサルの前日はビトゥーン Битүүн。битүүが、いっぱいのとか、濃いとか、または隠れたという意味らしく、これもまた日本の大晦日、つごもりという言葉のイメージに似てる気がします。

 一方モンゴルでも太陽暦の新年は立派なイベントです。言葉としてはシンジル  Шинэ жил で、直訳しても、まさに新年です。

ロシア文化の影響が強いモンゴルのクリスマスは、このシンジルと合わせ技一本!という感じ。クリスマスパーティーではなくシンジルのパーティー、クリスマスツリーではなく、新年の木とか。

ちょっと面白いのは、二つの新年の過ごし方の違い。モンゴル人の皆さん、シンジルには女性はイブニングドレスで、肩と胸の谷間やら、スリットから太ももやらをドーンと出し、ハリウッド女優的な、あなただれですか?メークで、男性もスーツ以上でバッチリ決めて、若者はクラブなどで、そうでない人はレストランやホールでダンスしたり、友人知人と華やかに楽しんでいて、ツァガーンサルは、きれいなモンゴルデール Монгол дээл を着て、家族で、または親戚や知人をめぐって、贈り物をしあったり、年長者には敬意を示し、ボーズ Буузやゆでた羊のお肉をたっぷり食べて過ごすよう。どっちもとても楽しそうです。

 

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モンゴルのソウルフード、ボーズ Бууз。家庭料理なので、お家によって形も大きさもさまざま。タレなどは付けず、このままパクッと。モンゴルの人は手でつまんで食べてますが、それが合理的。

 

さて、モンゴル語の「新しい」が、シンШинэ。日本語と同じなので、モンゴル語を習い始めて最初に覚えられた単語のひとつでした。モンゴル語だと、文末にきたときとかハッキリ発音されると、語尾に微妙にエという音が聞こえ、ときにシンェ→シネと聞こえるのが、微妙に物騒ですが。